タイミング療法
タイミング療法
排卵日を性格に予測し、医師から指示されたタイミングで性交を行うことで、自然妊娠の確立を高める方法。
適応条件 | 女性:排卵がある、卵管閉塞、卵管狭窄がない、着床障害がない 男性:精子に異常がない その他:機能性不妊(原因不明不妊)など |
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費用の目安 | 排卵障害と診断された場合は、保険適応となる場合が多く、診断されなかった場合は、自費で受ける場合が多い。 検査は保険適応される場合が多いが、回数制限があり、検査回数が増えると、保険適応外となる場合が多い。 保険適応された場合で1回3,000~8,000円。 (排卵誘発剤を使用すると、1万円を超える場合が多い) ※医療機関、検査の回数、排卵誘発剤の有無、種類や量によって、費用は異なります。 |
治療期間目安 | 6~8周期(回)行っても、妊娠に至らない場合は、人工授精へ進む場合が多い。 |
治療の流れ
- ①排卵日を予測
- 超音波検査の測定は、排卵日まで卵胞の大きさを測定する。(排卵は卵胞の直径が20mm前後に成長した頃に起こる。)
- ②排卵日を特定し、性交を行う。
- 卵胞の大きさが16mm以上に成長したら、尿ホルモン検査(尿中黄体ホルモン濃度を測定)と、頸管粘液検査(粘液の状態を調べる)を行い、医師が特定した排卵日に性交を行う。
排卵2、3日前から前日までが最も妊娠しやすいタイミングとされている。
③性交後は、超音波検査で正常に排卵が行われたかを確認する。
- ④妊娠判定
- 月経予定日以降に、妊娠判定(尿検査、内心、超音波検査など)を行う。
人工授精
人工授精
タイミング療法で妊娠に至らなかった場合に行う。
精液から運動性の良い精子を集め、女性の体内に注入し、卵子と精子が出会う確率を高める方法。
適応条件 | 女性:頸管粘液の量が少ない、ヒューナーテストの結果が良くない 男性:乏精子症、精子無力症、性機能障害 その他:機能性不妊(原因不明不妊)など |
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費用の目安 | 保険適応外。1回1~3万円。 (排卵誘発法、検査の種類や回数によっては、一部保険適応される場合もある。) ※医療機関、検査の回数、排卵誘発剤の有無、種類や量によって、費用は異なります。 |
妊娠率 | 医療機関によって幅はあるが、5~10%(自然周期による人工授精)、10~20%(排卵誘発剤を用いた人工授精)。 ※年齢とともに妊娠率は低下します。 |
治療期間目安 | 5~6周期(回)行っても、妊娠に至らない場合は、体外受精へ進む場合が多い。 |
治療の流れ
- ①排卵日の特定
- 超音波検査で、卵胞の大きさを測定する。
卵胞の大きさが16mm以上に成長したら、尿ホルモン検査(尿中黄体ホルモン濃度を測定)と、頸管粘液検査(粘液の状態を調べる)を行い、医師が排卵日を特定する。
(排卵は卵胞の直径が20mm前後に成長した頃に起こる。)
- ②精液を採取
- 男性が院内または自宅で、マスターベーションを行い、精液を採取し、専用の容器に入れる。
(自宅で採取した場合は、医療機関によるが、1~2時間以内に病院に持っていく。)
- ③精子を洗浄・濃縮
- 採取した精液を培養液に入れ、遠心分離機にかけ、精子を洗浄・濃縮する。
(細菌などを除菌し、質の良い精子のみ残す。)
- ④精子を子宮に注入
- 専用のカテーテルで、処理した精子を子宮の億に静かに注入する。
(麻酔の必要はなく痛みはほとんどない。)処置後は帰宅する。
※感染を防ぐための抗生物質を処方される場合もあります。
※人工授精実施日や翌日に性交を行い、妊娠率を高める場合もあります。
- ⑤排卵チェック
- 人工授精を実施した数日後、超音波検査で、正常に排卵されたか、黄体ホルモンが分泌されているかを確認する。
- ⑥妊娠判定
- 月経予定日以降に、妊娠判定(尿検査、内診、超音波検査など)を行う。
体外受精
体外受精(IVF-ET=体外受精-胚移植)
人工授精を数回行っても妊娠に至らなかった場合に行う。
体内から取り出した卵子と精子を体外で受精させ、その受精卵を子宮に戻す方法。
適応条件 | 女性:卵管閉塞、卵管狭窄、卵管癒着、抗精子抗体が陽性、高年齢 男性:乏精子症、精子無力症、無精子症、奇形精子症 その他:機能性不妊(原因不明不妊)など |
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費用の目安 | 保険適応外。1回30~50万円。 前後に行う検査や投薬も全額自己負担となる。 (採卵・培養など項目ごとに料金設定をしている医療機関もあれば、トータルで料金を提示する医療機関もある。) ※医療機関、検査の回数、排卵誘発剤の種類や量によって、費用は異なります。 |
妊娠率 | 医療機関によって幅はあるが約30%。 ※年齢とともに妊娠率は低下します。 |
治療期間目安 | 6~24周期(回)行っても、妊娠に至らない場合は、顕微授精へ進む場合が多い。 |
治療の流れ
- ①診察・検査
- 医療機関で治療についての詳しい説明を受け、夫婦それぞれ体外受精のための予備検査を行う。
(例:女性...血液検査、子宮卵管検査、子宮鏡検査など。男性...精液検査など。)
- ②排卵誘発剤の使用
- 一度に複数の卵子を採取できるよう、排卵誘発剤を用い、卵巣を刺激し卵胞の発育を促す。
- ③採卵・採精
- 成熟した卵子を卵巣から採取(採卵)し、培養液に入れ培養庫で保管する。
採卵後、精液を採取(採精)し、培養液に入れ、遠心分離機にかけ、精子を洗浄・濃縮する。(細菌などを除菌し、質の良い精子のみを残す。)
- ④受精(媒精)
- 培養液中で精子と卵子を受精させる。(卵子は1個の場合も複数の場合もある。)
- ⑤受精卵(胚)を培養
- 翌日、受精の有無の確認を行い、受精が確認できた場合は、新しい培養液に移し、さらに培養する。
受精した卵を「胚」と言う。
- ⑥胚移殖
-
受精卵(胚)を子宮に戻すことを「胚移植」。
胚移植は、膣から細いカテーテルを入れ、超音波で確認しながら、受精卵(胚)をそっと置く。- 受精卵(胚)が、4~8分割卵の段階まで成長した状態で、子宮の中に移植することを「初期胚移殖」。
- 受精卵(胚)が、胚盤卵の段階まで成長した状態で、子宮の中に移殖することを「胚盤卵移殖」。
※受精卵(胚)が複数ある場合は、通常、多胎妊娠(2人以上の胎児を妊娠する状態)を避けるため、1個の受精卵(胚)を戻す。
※体外受精では、排卵誘発剤で卵子を育てるため、複数採卵できます。よって、移植後、残った受精卵(胚)は、凍結保存する場合もあります。- 【胚凍結保存-凍結胚移殖】
-
体外受精時、良好な受精卵(胚)ができた時に、凍結保存しておき、別の周期に凍結胚を融解(解凍)後、子宮に戻す方法。
凍結した受精卵(胚)を移殖する場合は、自然周期での排卵後に胚移殖する方法(自然周期移殖)と、薬でホルモンコントロールを行い胚移殖する方法(ホルモン補充周期移殖)がある。
胚移植後、残った胚を凍結する(多胎児妊娠を防ぐため、移殖する胚は、原則1個と決められているため)※どの段階で移殖するのか、または最初から全ての受精卵(胚)を凍結するのか、受精卵(胚)の凍結をするのかは、医療機関により異なる。
※受精卵(胚)の保存期間は、病院によって異なるが1~5年。
※採精のために病院へ行っても、採精できなかった場合に、以前採精した精子の凍結保存を利用するケースもある。
- ⑦妊娠判定
- 胚移植から2週間後、妊娠判定(尿検査、内診、超音波検査など)を行う。
顕微授精
顕微授精(ICS=卵細胞質内精子注入法)
体外受精を数回行っても妊娠に至らなかった場合に行う。
体内から取り出した卵子と精子を体外で授精させ、その授精卵を子宮に戻す方法。
体外受精と顕微授精の違いは受精方法のみで、その他の方法は両者とも同じ。
(体外受精では、卵子と精子を取り出し、培養液の中で自然に受精するのを待つが、顕微授精では非常に細いピペットで1個の卵子に精子を注入する。)
適応条件 | 女性:抗精子抗体が陽性、高齢 男性:乏精子症、精子無力症、無精子症、奇形精子症、精巣上体精子、性機能障害 その他:機能性不妊(原因不明不妊)など |
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費用の目安 | 保険適応外。1回35~60万円。 前後に行う検査や投薬も全額自己負担となる。 (採卵・培養など項目ごとに料金設定をしている医療機関もあれば、トータルで料金を提示する医療機関もある。) ※医療機関、検査の回数、排卵誘発剤の種類や量によって、費用は異なります。 |
妊娠率 | 医療機関によって幅はあるが30~40%。 ※年齢とともに妊娠率は低下します。 |
治療期間目安 | 6~24周期(回)。 |
治療の流れ
- ①診察・検査
- 医療機関で治療についての詳しい説明を受け、夫婦それぞれ体外受精のための予備検査を行う。
(例:女性...血液検査、子宮卵管造影検査、子宮鏡検査など。男性...精液検査など。)
- ②排卵誘発剤の使用
- 一度に複数の卵子を採取できるよう、排卵誘発剤を用い、卵巣を刺激し卵胞の発育を促す。
- ③採卵・採精
- 成熟した卵子を卵巣から採取(採卵)し、培養液に入れ培養庫で保管する。
採卵後、精液を採取(採精)し、培養液に入れ、遠心分離機にかけ、精子を洗浄・濃縮する。
(細菌などを除菌し、質の良い精子のみを残す。)
- ④受精(媒精)→体外受精とは異なる治療方法。
- なるべく形の良い元気な精子を1個に、直径5ミクロン程の細いガラス管内に吸い込ませ、顕微鏡で観ながら、精子を卵子の細胞質内に入れる。
- ⑤受精卵(胚)を培養
- 翌日、受精の有無の確認を行い、受精が確認できた場合は、新しい培養液に移し、さらに培養する。
受精した卵を「胚」と言う。
- ⑥胚移殖
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受精卵(胚)を子宮に戻すことを「胚移植」。
胚移植は、膣から細いカテーテルを入れ、超音波で確認しながら、受精卵(胚)をそっと置く。- 受精卵(胚)が、4~8分割卵の段階まで成長した状態で、子宮の中に移植することを「初期胚移殖」。
- 受精卵(胚)が、胚盤卵の段階まで成長した状態で、子宮の中に移殖することを「胚盤卵移殖」。
※受精卵(胚)が複数ある場合は、通常、多胎妊娠(2人以上の胎児を妊娠する状態)を避けるため、1個の受精卵(胚)を戻す。
※体外受精では、排卵誘発剤で卵子を育てるため、複数採卵できます。よって、移植後、残った受精卵(胚)は、凍結保存する場合もあります。- 【胚凍結保存-凍結胚移殖】
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体外受精時、良好な受精卵(胚)ができた時に、凍結保存しておき、別の周期に凍結胚を融解(解凍)後、子宮に戻す方法。
凍結した受精卵(胚)を移殖する場合は、自然周期での排卵後に胚移殖する方法(自然周期移殖)と、薬でホルモンコントロールを行い胚移殖する方法(ホルモン補充周期移殖)がある。
胚移植後、残った胚を凍結する(多胎児妊娠を防ぐため、移殖する胚は、原則1個と決められているため)※どの段階で移殖するのか、または最初から全ての受精卵(胚)を凍結するのか、受精卵(胚)の凍結をするのかは、医療機関により異なる。
※受精卵(胚)の保存期間は、病院によって異なるが1~5年。
※採精のために病院へ行っても、採精できなかった場合に、以前採精した精子の凍結保存を利用するケースもある。
- ⑦妊娠判定
- 胚移植から2週間後、妊娠判定(尿検査、内診、超音波検査など)を行う。
その他高度生殖医療
その他の高度生殖医療とは
体外受精や顕微授精以外の高度生殖医療のこと。
ギフト法(GIFT=配偶子卵管内移植)、ジフト法(GIFT=接合子卵管内移植)とは
体外受精、顕微授精を数回行っても妊娠にいたらなかった場合に行う。
ギフト法では、受精が起こる前の卵子と精子を卵管膨大部に移植し、卵管内で授精を起こす。
よって、より自然妊娠に近い方法となる。
ジフト法では、体外受精と同様に、受精卵を移植するが、子宮ではなく卵管に移植する。
(体外受精では、体内から取り出した卵子と精子を体外で受精させ、その受精卵を子宮に戻す。)
適応条件 | 女性:卵管異常がない、子宮内膜が薄い 男性:精子の運動量がよいこと その他:機能性不妊(原因不明不妊)など |
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費用の目安 | 保険適応外。1回30~50万円。 ※医療機関、検査の回数、排卵誘発剤の種類や量によって、費用は異なります。 |
妊娠率 | 医療機関によって幅はあるが30~40%。 ※年齢とともに妊娠率は低下します。 |
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新着情報・お知らせ
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▶【3月11・15・29日臨時休業のお知らせ・3月1日午後休業のお知らせ】 -
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